吳淞沖に新に○○が到着した――といふやうな風評󠄁を耳にしたのは、慥か大場鎭陷落の直後であつたやうに記憶する。その後その大部隊󠄁がどこに上陸したものやら、どの方面に進󠄁軍したものやら、いつかう消󠄁息もなくとより推測のよすがもないままに、そんなことを…
二十九日原稿草書、同夜九時海軍武官室に到り重村大尉を經て飛行便に托す。軍艦○○內火艇󠄁二、米國消󠄁防艇󠄁の乞ひに應じ、その側防に任じ蘇州河を遡らんとして、たまたま英艦との間に小紛爭を生ず。同日午後二時頃のことなり。 三十日、午前󠄁中小雨、戰線にほ…
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